初段の壁、たった1つの破るやり方
初段の壁については以前長々としたシリーズのエントリーを書いてなかなかに好評ではあったものの、実は本当に大切なことは1つだけだったりする。そのたった1つの大切なこととは、誰もが一度は聞いたことがあるはずのあるフレーズをきちんと実践できるかどうか、これである。そのフレーズとは、「厚みに近寄るな」、これである。一度も聞いたことが無いという方がいないことを祈ろう、色々な意味で。
解説の必要は無いだろう。相手の厚みに近寄ると攻めを食らって損をする。この裏返しとして、自分の厚みに近寄ると石の効率が悪くて形勢を損じる。この派生として「厚みは地にするな」「厚みは攻めに使え」というフレーズが出てくるのだが、こちらも多くの方は耳にしたことがあるだろう。
解説は必要無いと言いつつ結局解説してしまったのだがそれはともかく。今回の眼目は、なぜ私が以前書いた初段合格法シリーズでこのフレーズを取り上げなかったのか、その理由である。その理由は、おそらく気分を害する方もいるだろうが、要は言っても無駄だから、ということである。私は、「厚みに近寄るな」を実践できるかが大切だ、と先程書いた。つまりそういうことで、このフレーズだけ聞いても実際の場面で使えないならなんの意味も無いのだ。「厚み」と言っても千差万別、強い厚みも弱い厚みもある。当然「近寄る」ことができる距離も変わる。こうしたことの判断には、死活や手筋の知識や読みの力が不可欠である。それを身に付けずしてこのフレーズだけを聞いても、端的に役立たずにしかならない。
と言うわけで、このフレーズを真に理解して実践するために、私の紹介したトレーニングを続けて頂きたいと思う。がんばれ!(つ´∀`)つ